大韓航空が200億円規模のESG債券発行 「ボーイング787」導入に活用

大韓航空は、韓国の航空会社としては初めてESG債券を発行すると25日に明らかにした。満期は△1.5年△2年△3年2000億ウォン(約196億円)規模で、最終的な発行額は29日に分かる需要予測結果に基づいて決定される予定である。韓国の航空会社がESG債券を発行するのは、大韓航空が初めてだ。

ESG債券を発行するには、△環境にやさしい△社会的価値の創出など、用途がESGに適合しなければならない。大韓航空が発行するESG債券はグリーンボンドであり、環境にやさしい次世代航空機「ボーイング787」の導入に活用される。

大韓航空は現在、10台のボーイング787-9を運営しており、2022年以後は、ボーイング787-10航空機を追加で導入する計画である。ボーイング787-10航空機は他のクラスの航空機に比べ座席ごとの燃料効率が25%高く、炭素排出量は25%少ない。

大韓航空は今回の認証評価において、グリーンボンドの最高等級であるGB(Green Bond)1等級を受けた。

ESG金融の認証評価を担当した韓国信用評価(KOREA INVESTORS SERVICE)は、「大韓航空は《プロジェクトの適格性》と《管理・運営システムおよび透明性》という二つの評価項目で高得点を得た」とし、「資金が投入されるボーイング787機種の場合、温室効果ガスの削減効果がエコカーと同じようなレベルで認められる」と説明した。

一方、大韓航空は、ESG経営強化のために△環境にやさしい次世代航空機の導入△燃料効率の改善などの炭素排出削減△国内外の災害時の救援物資支援△代表取締役と取締役会の議長分離△社外取締役候補推薦委員会の委員全員を社外取締役から選任△全員が社外取締役の「ESG委員会」の設置などを進めてきた。

(構成:KOREA ECONOMICS編集部)

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